10月10日は「目の愛護デー」
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来月、10月10日は、「目の愛護デー」です。
そこで目に関する話題から。
皆様は、水晶体再建術という聞きなれない手術についてご存じでしょうか。
誰しも老いには勝てないものです。悲しいことに、年を重ねるごとに体のあちこちが劣化していきます。目も例外ではありません。老眼は一般的な症状ですが、もう一つ「白内障」という目の疾患もあります。
目の中にある水晶体は、年齢とともに硬くなり、ピントを合わせるのが難しくなるのが老眼です。一方、白内障は、その水晶体が白く濁ってしまう病気です。
現在では、白内障は根治可能な疾患とされています。その治療法が「水晶体再建術」です。濁った水晶体は元に戻すことができないため、新しい水晶体に代わるレンズと交換します。
目にメスを入れると聞くと抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の手術は麻酔のおかげで全く痛みを感じません。術中は天井付近の景色を見つめているだけで、メスが見えることもありません。
手術時間はおよそ40分程度です。術後は2時間程度の安静が必要です。
術後2週間ほどは抗菌のための点眼薬が必須です。また、1週間程度は入浴や洗髪の際に目にお湯が入らないよう、細心の注意が必要です。
術後の視界は一変します。白内障による不自由な視界が一気に晴れ渡り、長い間感じていた不便さから解放される喜びはひとしおです。私自身も施術後、「まるで世界が輝いて見える」と感じました。
上の写真が、白内障になったときの見え方。曇りガラス越しに見ている感じです。下の写真は、正常な見え方です。
シニア世代の皆様へ。最近、目が霞むと感じていらっしゃる方は、一度眼科を受診されることをおすすめします。
「案ずるより産むがやすし」ですので、早めの診察が安心につながります。